(中段)外受けの説明
中段の受け技には「内受け」と「外受け」があります。「外受け」は相手からの中段の攻撃に対して、腕を体の内側から外側に手首の回転を利用しながら受け流す方法です。一方、「内受け」は同様に中段の攻撃に対して、腕を体の外側から内側に受け流す方法です。
ただし、流派や道場によって、この呼称が逆になることがあります。内側から外側に流すから「内受け」として、内⇔外の解釈が真逆で呼ばれる様になってます。 また下で解説する動作についても、流派などによって多少動作が違う場合があります。一つの参考例として捉えてください。
ここでは、内から外への「外受け」を解説します。(「内受け」については別の記事で紹介してます)
外受けの基本的な動作の練習
①左腕は体の側面、拳を下に掌を上に向けて下ろし、脇は締めて脇腹を防御する様に体に密着します。
右腕は、拳を正面に向け掌は内側、拳の位置が肩の高さになるように、腕の角度は90度、右脇の下には拳一つ分が入るくらいの間を空けて構えます。
②左腕、拳を掌を下にする様に回転しながら、右の脇の下に潜らせる様に、移動します。
③(動作途中の図です)左拳を掌が自分の方向に向く様に少しづつ回転させながら、肘の高さ(支点)は変えずに円を描く様に垂直に立てていきます。同時に、右腕は下げながら、①の左腕の形と同じ、防御の形に持っていきます。
ポイント! 内受けも同様ですが、腕の回転が重要です。回転を加えながら親指側の手首(肘から下)の小手で受け流すイメージです。
④ ①と逆の構えになります。
ポイント! 受けた右腕が、勢い余って体の外側に開き過ぎない様に注意しましょう。
⑤同様の動きを左右交互に繰り返し練習しましょう。
外受けの実戦例
左図では、相手が左追い突きで顔面への打撃を仕掛けた時に、右外受けで、自分の体の右側へ攻撃を受け流しています。
右図は、相手の攻撃を受け流したと同時に、左中段追い突きで反撃に転じています
まとめ
外受けは、相手からの中段の攻撃に対し、効率的に攻撃を外側に受け流す基本技術です。相手からの中段の攻撃を想定して、繰り返し無駄のない動きを習慣化することが重要です。 中段への攻撃に対しては、別の記事でも解説している「内受け」もありますが、相手の攻撃に応じて、内受けでかわすのか、外受けでかわすのか、瞬時に反応できる様に、相手からの中段への攻撃をイメージしながら、繰り返し練習することが大切です。
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